「お金がない」「疲れた」…そう感じるのはあなただけじゃない
シングルマザーとして毎日がんばっていると、ふとした瞬間にこう思いませんか?
- 「今月もお金がギリギリ…。来月はどうしよう」
- 「仕事も家事も子育ても全部ひとりで…。もう疲れた」
- 「誰かに相談したいけど、どこに頼ればいいのか分からない」
実は、この気持ちを抱えているのはあなただけではありません。
私自身も同じように感じたことがたくさんあります。
「もっと頑張らなくちゃ」と思っても、子どもの笑顔を見て元気を出そうとしても、どうしても心がついていかないときってありますよね。
厚生労働省の調査によると、ひとり親家庭の母子世帯の平均年間収入は約373万円(令和3年度)。
この金額で子育て・生活・将来の準備をすべてまかなうのは本当にギリギリです。
しかもフルタイムで働いていても、家事や育児の負担は減りません。
仕事が終われば、食事づくり、宿題チェック、洗濯…と一日中休む暇がない。疲れて当然なんです。
お金がない」「疲れた」と悩むシングルマザーが
- すぐに使えるお金の支援制度
- 収入を増やすための方法
- 心の疲れを軽くするためのサポート
- 節約や家計管理のコツ
をまとめて紹介します。
「知らなかった…」という情報もたくさんあると思います。
読んだあとに少しでも気持ちがラクになって、次にやることが分かるように書いていきますね。
なぜ「お金ない・疲れた」状態になりやすいのか
「どうして私だけこんなに大変なの…?」
そう思ったことはありませんか?
実はシングルマザーが「お金ない」「疲れた」と感じやすいのには、いくつかの背景があります。
ここを理解することで、次に何をすればいいのかが見えてきます。
1. 収入が少ないのに支出は増える

厚生労働省の統計によると、母子世帯の平均年間収入は243万円。
一方で、母子家庭の1か月の平均生活費は約15万5千円(住宅費・食費・教育費など含む)。
これを計算すると、毎月ほとんど貯金ができない状態であることが分かります。
さらに今は物価高。特に主食のお米が高くなったりして、支出は増えるばかりです。
うちも一時期、食費が高くなりすぎてゾッとしたことがありました。
最近は少しずつ安いお米も出てきて助かっていますが、それでも食費の高騰は家計に大きな影響を与えています。
教育費も年齢が上がるにつれて増え、中学生では年間約50万円、高校生では約100万円近くかかることもあります。
→ この数字を見ただけでも「お金が足りない」と感じるのは自然なことなんです。
2. ワンオペ育児で体力も時間も限界に
フルタイムで働いていても、家に帰れば家事と育児が待っています。
- ご飯づくり
- 宿題のチェック
- 翌日の準備
- 保育園・学校からのプリント確認
一日が終わるころにはヘトヘト。
しかも、自分の休息時間はほとんどゼロ。これが毎日続けば、疲れが溜まって当然です。
3. 離婚後の気持ちと子どもへの思い
離婚で自分自身が傷ついている分、
「子どもにはいい暮らしをさせてあげたい」
「嫌な気持ちにさせたくない」
そんな気持ちが強くなってしまうことがありますよね。
その分、つい無理をしてしまったり、頑張りすぎてしまったり…。これも疲れの大きな原因のひとつです。
4. 精神的な孤独感と将来の不安
お金や時間のことだけでなく、気持ちの面での負担も大きいです。
- 誰にも頼れない
- 子どもに寂しい思いをさせていないか心配
- 将来、教育費や老後資金はどうしよう…
こうした不安は、日常の疲れに重なって心をどんどん追い込んでいきます。
5. 制度や支援の情報が届きにくい
実は、シングルマザー向けの支援制度はたくさんあります。
でも、「自分が使えるのか分からない」「手続きが難しそう」と思って諦めてしまう人も多いです。
この情報格差が、余計に生活を苦しくさせてしまうこともあります。
こうした理由が重なって、お金の悩みと疲れがセットで押し寄せてくるのです。
でも大丈夫。次の章では、今すぐ使えるお金の支援制度を分かりやすくまとめます。
今すぐ使えるお金の支援制度

「お金がない…」と悩んでいても、国や自治体の制度を活用すれば少しでも家計の助けになります。
ここでは、シングルマザーが今すぐ確認すべき支援制度をまとめました。
1. 児童扶養手当
- 対象:18歳まで(高校卒業まで)の子どもがいるひとり親
- 金額の目安(満額):
- 子ども1人:月額46,690円
- 2人目:+11,030円
- 3人目以降:+6,870円
- 子ども1人:月額46,690円
- 申請先:市区町村役場の子育て担当窓口
- ポイント:所得制限あり。収入に応じて一部支給になる場合もあります。物価高に合わせて、以前より少し増額されています。
2. ひとり親家庭等医療費助成
- 対象:ひとり親家庭の子ども・母(父)本人
- 内容:医療費の自己負担分を助成(実質無料になる自治体もあり)
- 申請先:市区町村役場
自治体によって名称や条件が異なるので、役所のHPで確認してみてください。
3. 住居確保給付金
- 対象:収入が減り、家賃を払うのが難しい世帯
- 内容:家賃相当額を原則3か月、最大9か月間支給
- 申請先:自治体の生活支援窓口
コロナ禍で拡充された制度ですが、現在も利用できます。
4. 生活福祉資金貸付(緊急小口資金)
- 対象:生活に困っている人
- 内容:最大10万円の無利子貸付(条件により返済免除あり)
- 申請先:社会福祉協議会
「一時的にお金が必要!」というときの頼みの綱です。
5. 就学援助・高校就学支援金
- 対象:小中学生・高校生のいる家庭
- 内容:学用品費・給食費・授業料の一部または全額支給
- 申請先:学校または教育委員会
教育費は年々増えるので、必ず確認しておきましょう。
6. 高等職業訓練促進給付金
- 対象:看護師・介護福祉士など資格取得を目指すひとり親
- 内容:
- 月額10万円(自治体によっては最大14万円)
- 修了時に最大5万円の修了支援金
- 月額10万円(自治体によっては最大14万円)
- 申請先:市区町村役場の子育て支援課
資格を取って安定収入を目指す人には特におすすめです。
支援制度まとめ表
制度名 | 内容・金額の目安 | 申請先 |
児童扶養手当 | 月最大46,690円〜 | 市区町村役場 |
ひとり親家庭等医療費助成 | 医療費助成(実質無料も) | 市区町村役場 |
住居確保給付金 | 家賃支援 原則3か月・最大9か月間 | 生活支援窓口 |
生活福祉資金貸付 | 無利子貸付 最大10万円 | 社会福祉協議会 |
就学援助・高校就学支援金 | 給食費・授業料支援 | 学校・教育委員会 |
高等職業訓練促進給付金 | 月10〜14万円+修了支援金 | 市区町村役場 |
もっと詳しい手当や支援金の情報は、こちらの記事でまとめています。
収入を増やすための現実的な方法
「支出を減らすだけではもう限界…」
そう感じたときは、収入を増やす方向も考えてみることが大切です。
ここでは、シングルマザーでも取り組みやすい方法を3つのステップで紹介します。
1. すぐに始められる副業・在宅ワーク
在宅ワークや副業は、スキマ時間にできる仕事が多いのが魅力です。
- Webライター:1記事1,000〜3,000円程度。慣れると月3〜5万円も可能。
- データ入力:1件10円〜50円など。コツコツ型で初心者向け。
- フリマアプリ(メルカリ等):不要品を売るだけで1〜2万円はすぐに作れることも。
口コミでも「夜、子どもが寝てから少しだけ作業して1〜2万円稼げた」という声が多いです。
おすすめサイト
初心者でも登録後すぐに仕事を探せます。
2. 安定収入を目指すなら転職・派遣も選択肢
副業だけでは限界があります。
安定した生活を目指すなら、派遣や在宅OKの正社員求人を探すのも手です。
- 派遣:事務職やコールセンターは未経験OKが多い
- 在宅OK正社員:カスタマーサポートやITサポート職など
実際、私の周りのシングルマザーも「派遣で時給1,500円、週4日勤務」で家計が安定した人がいました。
おすすめ派遣の仕事探し
無料で相談でき、条件に合う仕事を紹介してもらえます。
3. 公的な就労支援・資格取得制度を活用
長期的に安定した収入を得たいなら、資格取得やスキルアップがカギです。
- 高等職業訓練促進給付金:看護師・介護福祉士などの資格取得中に月10〜14万円支給
- 職業訓練校:無料で学べるコースあり(パソコン・介護・保育など)
実際にこの制度を使って資格を取り、収入が倍以上になったシングルマザーもいます。
収入UPの方法まとめ
方法 | 収入目安 | 特徴 |
在宅ワーク・副業 | 月1〜5万円 | スキマ時間でできる |
派遣・在宅OK正社員 | 月15〜25万円 | 安定収入・福利厚生あり |
資格取得+就労支援 | 月20〜30万円以上 | 長期的に収入UPを狙える |
節約と家計管理でできること
「収入を増やすのは時間がかかるけど、節約ならすぐにできる」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
実際、家計を見直して月1〜3万円節約できたシングルマザーも少なくありません。
ここでは、今日からできる節約と家計管理のコツを紹介します。
1. 固定費の見直しが一番効果的
節約というと「食費を削る」イメージが強いですが、まず見直すべきは固定費です。
- 携帯代の格安SIM化
→ 大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで月3,000円ほど節約できます。
私も格安SIMに変えました。おかげで子どもにも携帯を持たせることができて助かっています。
たっぷり30GB!ahamo(アハモ)の詳細はこちら - 保険の見直し
→ 必要最低限の医療保険に絞るだけで年間3〜5万円節約可能です。
貯蓄型から掛け捨てに変えるだけで、月々の支出がグッと減りました。 - サブスクの整理
→ 使っていない動画配信やアプリを解約するだけでも節約に。
最近は月額サービスがどんどん増えているので、本当に必要かどうか考えて選びましょう。
これだけで年間10万円以上の節約になることもあります。
2. 食費の高騰に負けない工夫
物価高で食費はどんどん上がっていますよね。うちもお米が高くなったときは本当にびっくりしました…。
- まとめ買い+冷凍保存で無駄を減らす
- スーパーの割引時間を狙う
- 業務スーパーや生協を活用する
ただし、業務スーパーでの「安いからこれも買っとこ~」は要注意!
私もつい買いすぎて食材をダメにしてしまったことが何度もあります。
安さに惹かれすぎず、計画的に買うことが大切ですね。
この3つを意識するだけで、月3,000円以上の節約も可能です。
3. ふるさと納税・助成制度を活用
- ふるさと納税:お米や日用品を選べば家計の助けになります。
- 自治体の助成制度:ひとり親向けの家賃・医療費補助がある場合も。
知らないだけで損をしている制度もあるので、役所のHPは定期的にチェックしてみましょう。
4. 公営住宅・UR賃貸で家賃を下げる
家賃は家計の中で一番大きな固定費です。
- 公営住宅:収入に応じて家賃が安くなる
- UR賃貸:「子育て割」などで家賃が減額される場合あり
実際に、公営住宅に引っ越して月2万円以上家賃が下がったというシングルマザーもいます。
ちなみに、公営住宅だけでなく民間でも家賃が比較的安い物件があります。
例えばビレッジハウスは敷金・礼金0円で入居できる物件が多いので、初期費用を抑えたい方におすすめです。
5. 家計管理アプリで「見える化」
マネーフォワードMEやZaimなどの家計簿アプリを使うと、自動で家計をグラフ化してくれます。
「何にお金を使っているか」が分かるだけで、節約意識が高まります。
私自身はマネーフォワードMEを使っていますが、これが本当に便利です。
- 「今月はここまでなら使っても大丈夫」
- 「あ、今月は使いすぎてる!」
と、ひと目で分かるので、お金の使い方を自然にセーブできるようになりました。
アプリのおかげで家計の管理がシンプルになり、ストレスも減った気がします。
節約と家計管理のまとめ
項目 | 節約効果の目安 | ポイント |
携帯代・保険 | 年10万円以上 | 固定費は一度見直すだけでOK |
食費の工夫 | 月3,000〜5,000円 | まとめ買い・割引活用 |
ふるさと納税 | 年数万円相当の返礼品 | お米・日用品が人気 |
公営住宅・UR賃貸 | 月2〜3万円家賃減額 | 条件は自治体HPで確認 |
固定費の見直しや家計管理のコツは、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
心の疲れを軽くする方法
お金のことや子育てのことが重なると、どうしても心がすり減ってしまいます。
そんなときは「ひとりで頑張らなくてもいい」ということを思い出してください。
ここでは、気持ちが少しラクになるサポートや工夫をまとめました。
1. 行政の相談窓口を活用する
市区町村には、ひとり親家庭向けの相談窓口があります。
- 子育て世帯相談窓口:お金・教育・生活全般の相談ができる
- 女性センター:心のケアや就労支援をしてくれるところも
私も役所に相談したことで、支援制度の存在や申請の流れがわかり、気持ちがラクになった経験があります。
2. 無料カウンセリングや電話相談
心の疲れがたまっているときは、誰かに話を聞いてもらうだけでも安心できます。
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間無料)
- 子育て世代包括支援センター:自治体ごとにあり
「泣きたいときに話せる場所がある」というのは、想像以上に心の支えになります。
3. 同じ立場のママコミュニティに参加する
同じような境遇のママたちとつながることで、孤独感がやわらぎます。
- ママリ(Mamari):匿名で相談できるアプリ
- ママハピ(MamaHapi):働くママ向けのイベントや交流あり
- シングルマザーズフォーラム:情報共有やサポート体制が充実
- LINEオープンチャット:地域別のシングルマザーグループもあり
- 自治体のシングルマザー交流会
私も同じ立場のママたちとつながって、「私だけじゃないんだ」と思えたことで、気持ちがずいぶん軽くなりました。
そして、この記事のコメントに書いてもらうのもOKです。私でよければ話を聞きます。
ただし、個人情報や詳細な内容はコメントだとみんなに見られて嫌な思いをすることもあるので、必要に応じて専門窓口もご案内しますね。
4. ちょっとした休息時間を作る
- 子どもが寝たあとにお気に入りの音楽を聴く
- カフェで一人時間を10分だけでも確保する
- 子どもと一緒に公園でのんびりする
完璧に休めなくても、小さなリフレッシュが心を守るコツです。
5. 心のサポート情報まとめ
サポート先 | 内容 | ポイント |
子育て世帯相談窓口 | 生活・お金・教育の相談 | 役所で利用可能 |
女性センター | 就労・心のケア | 自治体運営が多い |
よりそいホットライン | 24時間無料電話相談 | 0120-279-338 |
ママコミュニティ | 同じ立場の人と交流 | SNS・自治体の交流会あり |
心が疲れたときにできることを、こちらの記事で紹介しています。
⇨【シングルマザーの寂しさ】夜ひとりで泣きたくなるとき、私がやってきたこと
今すぐできる行動チェックリスト
ここまで読んで、「やることがいっぱいで逆に迷いそう…」と思った方もいるかもしれません。
大丈夫です。ここでは、今日からできることをチェックリストにしてまとめました。
お金の支援制度
- 児童扶養手当の申請状況を確認する
- 住居確保給付金や医療費助成が使えるか調べる
- 就学援助や高校就学支援金の対象か確認する
- 高等職業訓練促進給付金を検討する(資格取得を考えている場合)
収入アップの準備
- 在宅ワークや副業サイトに登録してみる(クラウドワークス・ココナラなど)
- 派遣・在宅OK正社員の求人情報をチェック(アデコ・テンプスタッフ)
- 職業訓練校や自治体の就労支援を調べる
節約と家計管理
- 携帯代・保険・サブスクなど固定費を見直す
- ふるさと納税や自治体の助成制度を確認する
- 業務スーパーや割引時間の活用で食費を抑える
- 家計簿アプリ(マネーフォワードME・Zaim)をインストールする
心のケア
- 役所の相談窓口・女性センターに連絡してみる
- よりそいホットラインなどの電話相談番号を控えておく
- SNSや自治体のシングルマザー交流会をチェックしてみる
- コメント欄やオンラインコミュニティで気軽に話してみる
できるところだけでも良いので、無理せずやってくださいね。
1つずつ取り組むだけでも、必ず状況は変わっていきます。
一歩ずつで大丈夫
「お金がない」「疲れた」――そんな気持ちになるのは、あなただけではありません。
この記事では、
- 今すぐ使えるお金の支援制度
- 収入を増やすための方法
- 節約や家計管理のコツ
- 心の疲れを軽くするサポート
をまとめてきました。
全部を一気にやろうとしなくても大丈夫です。
できるところから、少しずつ。
その一歩が、きっとこれからの安心につながります。
もし「どうしたらいいか分からない」と思ったら、行政の相談窓口やママコミュニティを頼ってみてください。
そして、このブログのコメント欄に書いていただいてもかまいません。
私で良ければ話を聞きますし、必要なときは専門機関もご案内します。
あなたが少しでもラクになれる方法が、ここから見つかりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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