「今の仕事、このままでいいのかな…」
「将来のために、ちゃんとした資格を取りたい」
──そんなふうに思ったこと、ありませんか?
私自身、高校卒業と同時に作業療法士という国家資格を取り、今も福祉の現場で働いています。
だからこそ分かるのですが、国家資格を取るって、本当に大変です。
それでも、「手に職がある」という安心感は、やっぱり大きいと感じています。
実際に、職場ではシングルマザーで介護福祉士や看護師を目指していた方がいました。
「子どもの送り迎えの合間に勉強して…」と話す姿に、ただただ尊敬の気持ちでした。
その方は無事に資格を取り、今では正社員として安定して働いています。
国家資格は、時間もエネルギーも必要ですが、
子育て中でも、支援制度を活用すれば“現実的に目指せる道”でもあります。
この記事では、
・シングルマザーにおすすめの国家資格
・国の支援制度(高等職業訓練給付金など)
・資格を取った後の働き方や体験談
をまとめました。
「私にもできるかも」──
そんな小さな一歩のきっかけになればうれしいです。
国家資格を目指すメリットと注意点
シングルマザーの方が国家資格を目指す中で注意した方がいいことをまとめました。
国家資格を目指すメリットと注意点
「資格って、やっぱりあった方がいいのかな…?」
そう思っているシングルマザーの方は、少なくありません。
中でも国家資格は、安定した働き方や収入につながりやすく、“強い味方”になります。
私自身、今の生活を支えてくれているのは、間違いなくこの資格があるからだと感じています。
国家資格のメリット
- 安定した職に就きやすい
- 全国どこでも通用する“手に職”になる
- 子どもにも「働いている姿」を見せられる
資格があるだけで、「とりあえず食いっぱぐれない」という安心感が持てるのは、とても大きなことです
“生活の土台がしっかりする”という感覚は、子育て中こそ心強く感じる部分かもしれません。
私が資格を取ったときの話
私も高校卒業後してすぐに進学し、作業療法士を目指して勉強を始めました。
学校でクラスメイトと一緒に勉強していたときは、同じ目標に向かっている楽しさがありました。
でも、実習が始まってからは本当に大変で──
「分からないことが多すぎる…」
「私には向いていないかも…」と落ち込んだことも何度もあります。
患者さんとお話しする時間は楽しかったのですが、
記録や評価、実技の場面では自信を失いかけることも多く、正直つらかったです。
それでも、あのとき頑張って資格を取り、今こうして働けていることが、
自分にとっての大きな支えになっています。
あのときの自分に「よくやったね」と言いたい気持ちです。
とはいえ、簡単な道ではありません
もちろん、資格取得には時間もお金もかかります。
通学や実習が必要なものもあり、子育て中に目指すのは決して楽ではありません。
でも、その分「取ってよかった」と思える価値がある──
私は、そう感じています。
次の章では、国家資格を目指すシングルマザーを支えてくれる、
“知らなきゃ損な支援制度”をご紹介します。
「高等職業訓練促進給付金」の紹介
支援の流れはシンプル。図でまとめると、こんなイメージです⇩

高等職業訓練給付金の申請〜支給までの流れはこの4ステップ。
難しそうに見えて、実はとてもシンプルなんです。
【支援あり】国家資格を取るなら「高等職業訓練促進給付金」を活用しよう
「資格を取りたいけど、お金も時間もない…」
そんなシングルマザーのために、国や自治体が用意している心強い制度があります。
それが、「高等職業訓練促進給付金」です。
この制度、ざっくり言うと?
対象の国家資格を取得するために「通学」している間、生活費をサポートしてもらえる制度です。
金銭的な理由で勉強をあきらめてしまいそうな方にとって、大きな助けになります。
ポイント:給付金を受け取るには、「学校などに通学すること」が原則となります。
通信制だけで学ぶスタイルでは、対象外になることもあるため注意が必要です。
支給額とサポート内容(2025年度時点)
【毎月の支援】高等職業訓練促進給付金
- 住民税非課税世帯:月額 100,000円
- 課税世帯:月額 70,500円
- さらに、修了前の最後の1年間には
→ 上記金額に 月額40,000円が上乗せされます!
(例:非課税世帯なら月14万円に!)
【卒業時のお祝い金】修了支援給付金
- 養成機関をきちんと卒業すると、一度だけもらえる“お祝い金”です✨
→ 非課税世帯:50,000円
→ 課税世帯:25,000円
この2つは別々にもらえる支援なので、対象になればかなり手厚いサポートになります!
子育て中のママに嬉しいポイント
- 働けない間の「生活費」を支えてくれるので、安心して学べる
- この制度とは別に、保育料の減免を受けられる自治体もあります
→ 保育料の支援を受けたい方は、お住まいの自治体に確認を!
対象になる資格は?
この制度で支援されるのは、就職に直結する“国家資格”が中心です。
たとえば⇩
- 看護師
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 保育士
- 歯科衛生士
- 作業療法士・理学療法士 など
※自治体によって対象となる資格や申請条件が異なる場合があります。
申し込みの前に、必ずお住まいの市区町村で確認を!
どうやって申し込むの?
- まずは住んでいる市区町村の窓口へ相談
- 受講予定の資格・学校を伝える
- 必要書類を準備して申請
- 審査通過後、月ごとに給付金が振り込まれる
「高等職業訓練促進給付金」と検索すると、自治体ごとの情報が出てきます。
迷ったら「ひとり親支援」「母子家庭支援」の窓口を訪ねてみましょう。
実際に利用している人も!

こうしたサポートをどんどん使ってほしいなって思います!
私の周りでも、「この制度があったから看護師を目指せた」というママがいました。
親や支援制度に頼りながら、子育てと両立してしっかり資格を取られていて、本当にすごいなと感じました。
「お金がないから無理…」と思っていた方にこそ、
この制度の存在をぜひ知ってほしいです。
「高等職業訓練促進給付金」と検索すると、各自治体の公式ページが出てきます。
迷ったら「母子家庭支援」「ひとり親支援」の窓口に行ってみるのも◎
次の章では、実際にどんな資格がシングルマザーに人気なのかをご紹介します。
シングルマザーにおすすめの国家資格7選
子育て中のシングルマザーでも比較的目指しやすく、就職・再就職に強い国家資格を7つ厳選してご紹介します。
学習期間や働き方の柔軟性、支援制度の対象かどうかなどを整理した比較表とともに、それぞれの資格の特徴を解説していきます。
国家資格 比較表
資格名 | 学習期間 | 平均収入 | 支援制度対象 | 働き方の柔軟さ | ポイント |
看護師 | 約2〜3年 | 月25〜35万円 | ◎ | △(シフト制) | 高収入・全国求人多数 |
社会福祉士 | 約1年〜 | 月20〜30万円 | ◎ | ◯ | 公的機関・相談職で安定 |
介護福祉士 | 実務3年+半年 | 月18〜28万円 | ◎ | ◯ | 人手不足・未経験OK |
保育士 | 約1〜2年 | 月16〜24万円 | ◎ | △(施設勤務) | 子育て経験が活かせる |
歯科衛生士 | 約2〜3年 | 月20〜30万円 | ◎ | △(交代制勤務) | 医療系で女性に人気・安定 |
作業療法士 | 3〜4年 | 月23〜35万円 | ◎ | △ | リハビリ支援の専門職 |
理学療法士 | 3〜4年 | 月23〜35万円 | ◎ | △ | スポーツ・福祉両分野で活躍可 |
※収入は、地域・経験年数・雇用形態によって変動します。あくまで目安として参考にしてくださいね。
各資格の紹介
看護師
高収入・全国的に求人多数の王道国家資格。専門学校・大学・通信制もあり、支援制度の対象でもあるため、シングルマザーにも人気。
体力的にはハードな面もあるが、安定性・将来性は抜群。
社会福祉士
地域の相談窓口や福祉施設などで活躍する専門職。
人と関わるのが好きな人に向いており、通信課程での取得も可能。公的機関に勤務することも多く、安定性も高い。
介護福祉士
実務経験を積みながら資格取得を目指せる国家資格。
高齢化に伴いニーズが高く、資格手当や夜勤手当などで収入も上がりやすい。未経験からのチャレンジも可能。
保育士
自分の子育て経験を活かせる仕事。
資格取得後は保育園や子育て支援施設などへの就職が可能で、自治体によっては就職支援も充実。
国家資格としての安定性も魅力。
歯科衛生士
歯科クリニックや病院で活躍する医療系国家資格。
患者さんと接する仕事で、女性に人気が高く、専門職として長く働けるのが強み。
地域によっては就職率が非常に高い。
作業療法士
身体や精神に障がいを抱えた方のリハビリ支援を行う専門職。
医療・福祉・介護の現場で活躍でき、専門性が高く、長期的に安定して働ける。
理学療法士
身体機能の回復や維持を支援する国家資格。
スポーツ・高齢者・障がい者福祉など幅広い分野で活躍できる。
実習や勉強量は多いが、その分やりがいも大きい。
どの資格が自分に合ってるか分からない…という方へ
「興味はあるけど、どれが自分に合うか分からない」という方は、
✔ 学習時間
✔ 子育てとの両立
✔ 働き方の柔軟さ
などを比べながら選ぶのがおすすめです。
あなたに合った資格がわかる「診断チャート」はこちら⇩

質問に答えていくだけで、自分に合った国家資格の方向性が見えてきます。
「何を選んだらいいか分からない…」という方におすすめ!
次の章では、資格を取った後の“働き方のリアル”や再就職事情を見ていきましょう。
資格を取ったあとの働き方って?再就職・転職のリアル
資格を取るのももちろん大変だけど、
「資格を取ったらゴール」ではなく、そこからが新しいスタート。
でも安心してください。
国家資格を持っていると、選べる働き方の幅がぐんと広がります。
正社員としてしっかり働く
「子どもが大きくなってきた」
「家計をもっと安定させたい」──
そんなタイミングなら、正社員での勤務も現実的な選択肢になります。
特に看護師・介護福祉士・社会福祉士などは、全国に求人があり、
ブランクがあっても比較的採用されやすいのが特徴です。
子育てとの両立を優先するなら、パート・時短勤務もOK
「保育園のお迎えに間に合う働き方がしたい」
「子どもが小さいうちは、ムリせず働きたい」
そんな方は、時短勤務やパートからスタートするのも◎
再就職のために利用できるサービス
- ハローワーク(マザーズハローワークも)
→ 託児付きの職業相談や、資格取得後の職業紹介も◎ - 求人サイト・エージェント(例:ママワークスなど)
→ 家庭と両立できる求人を探しやすい&非公開求人もあり - 就職支援プログラム・講習会(自治体主催)
→ 面接練習や履歴書サポートなどが無料で受けられることも - ひとり親家庭支援センター(自治体ごと)
→ 就職相談はもちろん、生活全般の相談もできる“お母さんのための駆け込み寺”のような場所。
実際に働いてみて分かったこと
周りのママたちを見ていても、
「最初は不安だったけど、少しずつ働き方を調整しながら、ちゃんと両立できている」
──そんなふうに話してくれる方が多いです。
資格があることで生まれるのは、“選べる余裕”。
最初は経験を積むことが大切ですが、そのあとは働き方や場所を選べるようになるのが強みだなと感じます。
よくある質問Q&A
ここでは、シングルマザーで国家資格を目指す方によくある疑問をQ&A形式でまとめました。
Q1. 子育て中でも本当に資格って取れるの?
A:可能です。ただし、工夫とサポートがカギになります。
私の周りにも、保育園や親のサポートを受けながら看護師を目指していたシングルマザーがいました。
子育てと両立するには、ひとりで抱え込まずに「頼ること」も大切だと思います。
また、通信制や夜間部、実習中の託児支援などを活用すれば、
子育てしながらでも十分にチャレンジできます◎
Q2. 年齢的にもう遅い気がするんですが…
A:30代・40代から目指す方、実はたくさんいます!
介護・保育・医療の現場では、「人生経験」がそのまま強みになる場面も多いです。
私が資格を取ったときも、クラスには30〜40代のママさん・パパさんが何人もいて、一緒に学んでいました。
今も現場で、実習に来られている方の中には40代の方もいらっしゃいます。
年齢で諦める必要はまったくありません!
Q3. 高等職業訓練給付金って返さなくていいの?
A:はい、返済の義務はありません◎
この制度は“給付金”なので、奨学金のような返済は必要ありません。
条件を満たせば、月に10万円前後の支援が、最大48ヶ月もらえる可能性も!
私も初めて知ったとき、「こんなに手厚い支援があるんだ…!」と驚きました。
ただ、申請のタイミングや書類の準備が少し大変なので、早めに市区町村に相談するのがおすすめです。
Q4. 国家資格じゃなくて、民間資格でもいいの?
A:基本的には、「就職に強い国家資格」が対象です。
高等職業訓練促進給付金は、
ひとり親の方が経済的に自立できるよう、“就職につながる国家資格”の取得を支援する制度です。
そのため、看護師・介護福祉士・保育士など、
「資格を取ったあとに安定した職に就きやすい国家資格」が中心になっています。
ただ最近では、IT分野などで求人が多く、就職に有利と認められる一部の民間資格も、自治体によっては対象になることがあります。
つまり、大事なのは「この資格を取ったあと、ちゃんと働けるか?」という視点。
ご自身が取りたい資格が対象になるかどうかは、
事前にお住まいの市区町村の窓口で必ず確認するようにしましょう。
Q5. 通学が難しい場合はどうすればいい?
A:通信制やeラーニングで学べる資格もありますが、“給付金の対象になるには通学が必要”なケースが多いです。
保育士や社会福祉士など、一部の資格は通信制や夜間講座、在宅学習+スクーリングで取得できることもあります。
実際、「子育てやパートと両立しながら、少しずつ勉強している」ママもたくさんいます。
ただし、高等職業訓練促進給付金を受け取るためには、“専門学校などに通学していること”が条件となるケースがほとんどです。
「まずは学びたい。でも通学は難しい…」という方は、
通信制で基礎を学びつつ、通学支援制度や自治体のサポートを調べてからステップアップするのもひとつの方法です。
※通信制講座は手軽に始められる反面、「給付金の対象外」となるケースもあります。
自治体によって対応が異なるため、事前に確認しておくのがおすすめです。
この章を読み終わった方の背中を、少しでも押せていたら嬉しいです。
最後に、今回の内容をぎゅっとまとめて振り返ってみましょう。

手に職があるって、やっぱり安心につながるんですよね。
離婚に踏み出せたのも、『この資格があるからなんとかなる』って思えたからでした。
まとめ:資格は、未来の自分への“お守り”になる
「今の働き方に不安がある」
「このままの生活で大丈夫かな…」
そんな気持ちでこのページを開いた方も、きっといると思います。
私自身、離婚に一歩踏み出せたのは、「手に職がある」という安心感があったからでした。
お給料が特別高いわけではありません。
でも、“食いっぱぐれない”という自信があったから、「なんとかなる」と思えたんです。
地元から離れて暮らしている今も、
「この土地で働きながら暮らすのか」「地元に戻るのか」──資格があることで、選べる自由があると感じています。
もちろん、国家資格を目指すには時間もお金もかかります。
でも、今は支援制度や学び方の選択肢も増えていて、
シングルマザーでも現実的に目指せる環境が整ってきています。
最後にお伝えしたいこと
焦らなくても大丈夫。
少しずつ、自分のペースで。
それでも、「未来を変えたい」と思っているあなたは、もう立派に進んでいます。
「できない理由」じゃなく、
「できる方法」を一緒に探していきましょう。
ちゃりんから一言
私もまだまだ模索中の身ですが、
このブログが、悩んでいる誰かの「ちょっとした支え」になれたら嬉しいです。
無理せず、でもちょっとずつ、自分らしく歩んでいきましょう🌱
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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