離婚を考えるとき、「自分の苗字をどうするか?」って、必ず悩むポイントだと思います。
私もその1人でした。
元夫の苗字を名乗り続けるのも違和感があったし、かといって子どもたちの名字まで変わってしまうのもかわいそうで、どうすべきか本当に悩みました。
実際、離婚前は元夫が「子どもの苗字は変えてほしくない」と言っていたこともあり、私一人で決められることでもなく…。
でも最終的には、話し合いを重ねて、私も子どもたちも名字を変えることにしました。
このブログでは、苗字変更のメリット・デメリット、手続きの流れ、そして実際に子どもたちがどんな反応をしたかなどを、私自身の経験を交えてまとめてみたいと思います。
苗字を変える/変えない、それぞれのメリット・デメリット
離婚後の苗字の変更を考える上で、メリットとデメリットを見てみましょう。
苗字を変えない場合
- 手続きが少なくてすむ
- 子どもの気持ちの安定につながる
離婚のときって、どうしても手続きがたくさんありますよね。そこに名前変更まで加わると、正直かなり大変。
でも苗字を変えないことで、子どもにとっては「今まで通りの自分」でいられて、気持ちが安定しやすいという面もあります。
ただ逆に、「この機会に全部終わらせてスッキリしたい!」という気持ちもあって…。私は後者の気持ちが強かったです。
苗字を変える場合
- 自分にとって新しいスタートになる
- 子どもが戸惑うことがある/手続きが増える
私は苗字を変えることにしましたが、子どもたちはやはり最初は戸惑いました。
半年くらいは慣れなかったと思います。テストや作品に、つい前の苗字を書いてしまったり…。
学校の先生と相談して、「しばらく前の苗字を使ってもOK」という形にしてもらい、少しずつ慣れていきました。
手続き面は正直、けっこう面倒です。
役所に届ければすぐ完了…というわけではなく、家庭裁判所の手続きや入籍届など、段階を踏まないといけません(※このあたりは後ほど詳しく書きます)。
でも、新しい苗字が正式に変わったとき、なんだかすごく清々しかったんです。
「よし、ここからまた頑張ろう!」と前向きな気持ちになれました。

子供に寄り添いながら、学校とも相談していけば子供も徐々に慣れていくよ。
実際の家庭内のやりとり 〜苗字変更までの道のり〜
元夫との話し合い
うちはちょっと特殊で、元夫の苗字が珍しく「家として苗字を残したい」という気持ちが強い家族でした。
なので、離婚後も「子どもの苗字はそのままでいてほしい」と、かなり強く主張されました。
元夫との交渉のコツ
私自身も「別に今すぐ変えなくてもいいのかな…」と思っていたのですが、将来のことを考えるとやっぱりいろいろ面倒になりそうで。
話し合いでは、今後のことを具体的に想定しながら、以下のような点を元夫に確認しました。
- 私は旧姓に戻る予定であること
- 子どもはそのままだと元夫の戸籍に入り続けるが、それでも良いのか
- 私が再婚した場合も子どもは元夫の戸籍にいることになるが、それでも養育費を継続する覚悟はあるのか
こうやって細かいことまで話していくと、元夫も最終的には「じゃあ大丈夫」と言って、子どもたちの苗字変更に同意してくれました。
(実は、養育費の話し合いのときに「再婚したら養育費は減らす」と言っていたので、逆手にとって交渉したのも一つの手でした。)

自分はどうしたいのかを決めて考えていくことが大切だよ。苗字を変えるのか、変えないのかで話し合う内容は変わってくるよ。
子どもたちの反応
正直に言うと、子どもたちは最初は苗字を変えることに反対でした。
子供へのどう説明したか
子供達は「今までの苗字じゃなくなること」に不安を感じていたようです。
私は、「苗字が違うままだと、役所や学校などで親子関係の証明が必要になることもある」と説明しました。
下の子は当時3年生で、あまりピンときてなかったみたいでポカーンとしてました(笑)。
年齢によっては、無理に深く説明しなくてもいいのかもしれません。
あとは、「苗字が変わってもお父さんとの関係は変わらないよ」ということを何度も伝えました。
- 「お父さんはあなたたちのことを大好きだよ」
- 「私ももちろん大好き」
- 「名前が変わっても、家族であることは変わらない」
そんな話をしていくうちに、子どもたちも少しずつ気持ちが整理できたようで、
「じゃあいいや〜」と、わりとあっさりOKしてくれました。

苗字が変わることでお父さんとの関係が切れてしまうという不安が強かったみたい
苗字変更の手続き方法まとめ(親・子どもそれぞれ)
意外に大変!苗字の変更手続き!
時間がかかりますが、参考にしてちゃちゃっと終わらせちゃいましょう🎶
親(私)の苗字変更手続き
離婚後、旧姓に戻すかどうかは自分で選べます。
- 【方法①】離婚届と同時に「離婚の際に称していた氏を称する届」を出す
→ 苗字を変えず、結婚時の姓(元夫の姓)をそのまま使い続ける場合に必要な手続きです。 - 【方法②】離婚届だけを提出し、旧姓に戻す
→ 特に何もしなければ、自動的に旧姓に戻る仕組みになっています。私はこのパターンでした。
※注意:離婚後に一度旧姓に戻し、その後やっぱり元の姓に戻したい…となると家庭裁判所の許可が必要になります。慎重に選んでくださいね。
子どもの苗字変更手続き
子どもの苗字変更は、親のように簡単にはいきません。
以下の2段階の手続きが必要になります。
家庭裁判所に「子の氏の変更許可申立て」
- まずは、家庭裁判所に申立てをして許可をもらう必要があります。
- 親が苗字を旧姓に戻しても、自動的に子どもの苗字が変わるわけではありません。
【必要書類(主なもの)】
- 子の氏の変更許可申立書
- 戸籍謄本(全部事項証明)
- 申立人の本人確認書類(免許証など)
- 手数料(収入印紙800円、連絡用の郵便切手)
☆申立ては、子どもが住んでいる地域を管轄する家庭裁判所に提出します。
役所で「入籍届」を提出(親の戸籍に入れる)
家庭裁判所で許可が出たら、次は役所での「入籍手続き」です。
- 親と同じ戸籍に入れることで、苗字も親と同じになります。
- 手続きは、家庭裁判所の許可通知を持って、役所に「入籍届」を提出する形です。

これで晴れて、親子で同じ苗字になります😄
補足:子供が15歳以上の場合は本人の署名が必要になります
ちょっとした注意ポイント
- 許可が出るまでには、家庭裁判所の審査で1〜2週間〜1ヶ月前後かかることも。
- 学校・病院・銀行など、苗字が変わったあとの変更手続きも地味にたくさんあるので、スケジュールに余裕を持って動くのがおすすめです。
苗字を変えて実際どうだった?体験して感じたこと
私の場合、「苗字を変える」という選択をして本当に良かったと、今は感じています。
元夫との“けじめ”がついた
苗字が変わったことで、「私の人生はここから再スタート」という気持ちになれました。
もちろん、子どもがいる以上、元夫との関わりが完全になくなるわけではありません。
でも、名前が変わったことで「精神的な区切り」がついた感覚がありました。
職場ではちょっと大変、でもポジティブな一面も
名前が変わったことで、職場では「なんで変わったの?」と聞かれることも多く、ちょっとした説明が必要になりました。
でもその流れで、離婚という話題から楽しい話に発展したり、会話のきっかけになったりして、逆に関係性が広がる場面もありました。
子どもは、時間はかかるけどちゃんと慣れてくれた
子どもたちは最初、苗字が変わることに戸惑っていました。
学校で元の苗字を書いてしまったり、先生にもフォローをお願いしたり、半年以上は慣れない時期が続きました。
でも、友達が自然と新しい苗字を呼んでくれるようになってから、すっと慣れていった感じです。
周囲に知られることがプラスに働いたことも
私たちは転校せず同じ学校に通い続けましたが、苗字が変わることで周囲に「離婚したんだ」と自然と知られる流れになりました。
ちょっと抵抗がある人もいるかもしれませんが、それによって「声をかけてくれる人が増えた」ことも事実。
気にかけてくれるママ友や先生との距離が縮まり、結果的に味方が増えたように感じました。
最後に
離婚することによって、心無いことを言われることも多くあります。
その中で苗字を変えることは、書類だけの話ではなくて、気持ちや人間関係にもいろんな影響があるんだなと実感しました。
でも、時間がたてばちゃんとみんな慣れていくし、新しい生活にも自然と馴染んでいきます。
「大変そう…」と感じている方にこそ、「それでも、ちゃんと前に進めるよ」ということを伝えたいなと思います。
意外に大丈夫です。結構みんな適応してくれますし、自分も適応して生活できるもんです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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